■見た目、食感は本物そっくり
「代替肉」はビーガン(完全菜食主義者)向けや、未来の食料不足解消以外に、畜産・食肉加工の過程で排出される温室効果ガスを削減する目的もある。カルビ、ハラミ、チキンナゲットなどさまざまな商品が次々に発売されているが、実際に満足できる味や食感なのだろうか。
ビーガン向け通販サイト「ブイクックスーパー」では、60種類以上の代替肉商品が並ぶ。まずは、東京都のベンチャー企業「ネクストミーツ」が開発した「ネクストカルビ」(80グラム308円)と「ネクストハラミ」(同)。大豆を主原料に、タマネギやしょうゆなどを使って肉の食感を再現した商品だ。焼き肉チェーン「焼肉ライク」の一部店舗でも提供されている。
冷凍で届いた商品を自然解凍させ、熱した網の上に置く。食欲を誘う香ばしいにおいが部屋に立ちこめる。焼き上がった商品の色も形も、焼き肉店で目にする本物の肉そっくりだ。
両面に焦げ目を付けた後に試食してみた。大豆の風味は少なく、弾力がある適度な歯ごたえはまさに「肉」。タレを付けて食べるとご飯も進んだ。
代替肉の「チキンナゲット」(8個640円)や「トンカツ」(2枚360円)にもチャレンジした。冷凍のまま油で揚げると、本物そっくりの黄金色の揚げ物に仕上がった。時々顔を出す大豆の風味は少し気になるものの、食感はかなり再現されており、抵抗なく完食できた。
どの商品も、肉の食感と風味を再現しようとする開発企業の努力が垣間見られた。関西ではまだまだ店頭で見る機会は少ない代替肉だが、ネットでは手軽に購入でき、当然ながら本物の肉と比べて価格も低めだ。今日の食卓に加えてみてはいかがでしょうか。
(杉山雅崇)
<脱炭素の暮らし方>代替肉の焼き肉、食べてみました - 神戸新聞NEXT
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