2月4日の立春が過ぎて、暦の上ではもう春。しかし、海水は冷たく海の中はまだ冬だ。冬が旬のヒラメも肉厚で脂が乗り最盛期のど真ん中。茨城・鹿島港の報知指定・植田丸や外房・外川港の同大盛丸の乗合船では3キロ級の良型交じりで食いが好調だ。鹿島沖や外川沖には、ヒラメの活性を上げるイワシの群れも時々入ってくるので、これからも大型狙い、数釣りともに期待できる。
冬に旬を迎えるヒラメ。寒さで脂が乗るだけではなく、イワシを大量に食べて栄養を蓄えているからだ。その身は厚くなる上に引き締まり、旨みがさらに増している。
そのヒラメが鹿島沖や外川沖で好調に釣れている。鹿島沖を狙っている植田丸では6日にトップ8尾。2・9キロの良型が交じった。釣り場の水深は20~30メートル。「アタリは多く、0・5~0・7キロの食べ頃サイズが目立った」と植田竜也船長は言う。植田丸を上回る釣果を記録したのが、外川沖を釣った大盛丸だ。6日は3・5キロの良型が食い、トップは11尾。釣り場の水深は10~20メートルと浅い。「外川沖で釣れるヒラメは肉厚で脂の乗りもいいと釣り人に人気なんだ」と上田隆広船長は胸を張る。
しかし、この時期は水温が低い影響でヒラメの食いが浅い。植田船長は「アタリの数の割には釣果は伸びなかった。ヒラメがイワシを食ってもすぐに放してしまうことが多かった」という。ヒラメ釣りでは俗に「ヒラメ40」と言われ、アタリがあってから40数えてから合わせろと言われるが、「いくら待っても食い込まないこともある」と植田船長は話す。
ならば「合わせるタイミング」はいつなのか? 「こればかりはヒラメ次第」と植田船長は前置きした上で「グンと強く引き込んだ時に合わせること。合わせるタイミングは釣り人の腕の見せ所。しっかり思いっきり合わせてください」とアドバイスする。
上田船長は「餌付けが大事」という。イワシにしっかりハリを付けないとヒラメが食ってきた時にハリがイワシから外れてしまうようだ。「ヒラメは元気なイワシに食ってくるとは限らない。弱ったイワシがいい時もあるので、ハリ付けは手早くすることも重要だが、簡単には取れないようにしっかり付けること」
この時期はしばしば鹿島沖や外川沖にイワシの群れが入ってくる。そうなると好機到来だ。3キロを超す大型も食い、数釣りも有望だ。食べておいしく、良型や数釣りが期待できるこの時期こそ、防寒対策と感染予防対策も万全にして釣りを楽しみたい。(高田 典孝)
◆めも 鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)。乗合船は午前4時30分集合。料金は氷、餌付きで1万3200円。女性と中学生未満は3000円引き。レンタルタックルあり。港に駐車スペースあり。
外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)。乗合船は午前6時出船。15日からは同5時30分出船に変更。料金は餌、氷付きで1万3000円。港に駐車場あり。
ヒラメ、3・5キロ 肉厚で脂乗り抜群!最盛期ど真ん中 - スポーツ報知
Read More
No comments:
Post a Comment