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Saturday, July 31, 2021

お茶、代替肉の次は「マッシュルーム」 連続起業家の新たな挑戦 - Forbes JAPAN

1998年、セス・ゴールドマンと共同創業者のバリー・ネイルバフはオネストティーを立ち上げ、アイスティー業界に創造的破壊をもたらした。同社は、フェアトレード認証を受けた有機栽培のお茶を、ペットボトル飲料にして販売したのだ。他のブランドよりも砂糖の量を控え、社会と環境に配慮したミッションを強く打ち出した。

10年後の2008年、彼らの見事な成功が注目を浴びた。コカ・コーラがオネストティー株式の40%を4300万ドルで取得したのだ。さらに3年後、コカ・コーラは残りの株式も金額非公開で取得した。

ゴールドマンは会社を売却した後も、子会社となったオネストティーで仕事を続け、2019年末までビジネスに関与した。現在は、植物性ミートのパイオニアであるビヨンドミートの会長を務めつつ、新たな「植物ベースのスナック」事業に、自身のビジョンと起業家としての手腕を活かしている。

そして2021年、ゴールドマンは「イート・ザ・チェンジ(Eat the Change)」を立ち上げた。メリーランド州ベセスダを拠点に、レストラン経営者でシェフのスパイク・メンデルソン(Spike Mendelsohn)と共同創業したスタートアップ企業だ。最初の製品は、通常は廃棄される規格外マッシュルームを使用した、オーガニックマッシュルーム・ジャーキー5種類だ。

オネストティーでの23年間についてゴールドマンは、「他の企業であったら、仕事にこれほど胸を踊らせ、情熱を傾けられたとは思えない」と語る。

だが、2015年から2020年までビヨンドミートの経営に携わり、会長を務めたことで、ゴールドマンは植物ベースの環境配慮型食品への強いコミットメントを自覚したという。2019年にビヨンドミートが上場し、経営陣が刷新されたのをきっかけに、彼は「今なら新たな会社を興せるかもしれない」と考え始めた。

今度は何をしよう? ゴールドマンは自分のなかで「楽しい頭の体操」をしたという。

「私は幸運にも、飲料業界に参入し、無一文にならずに卒業できた。飲料業界に戻る気はないし、ビヨンドミートと直接競合することも避けたかった。私の関心の中心は、健康とサステナビリティなのだ」

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