日立造船はバイオ系スタートアップのNUプロテイン(徳島市)と共同で、遺伝子組み換え原料を使わない培養肉のコスト低減につながる自動装置を開発した。培養肉の製造コストで大部分を占める細胞増殖因子の原料生成を世界で初めて自動化。培養肉の製造コストを現在の10分の1に削減できるという。
両社が開発したのは、コムギ胚芽から細胞増殖因子の原料を抽出する装置。手作業を再現したロボット制御と装置の製作を日立造船、原料や抽出プロセスの最適化をNUプロテインが担当した。1カ月間の稼働で、約3トンの魚の培養肉を製造するために必要な細胞増殖因子を製造することができる。
細胞増殖因子は培養肉の原料となる細胞培養に必要で、植物由来のコムギ胚芽を利用することで、遺伝子組み換え技術を用いずに製造できる。
日立造船は2025年度までの3カ年中期経営計画で、ライフサイエンス関連分野を重点施策の一つに位置付け、他社との共同研究への積極的な投資を進めている。
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