グルメライターたるもの、何をおいてもまずは肉の味がわからねばなるまい。特に当サイトの読者はお肉が大好き！ より正確な情報をお届けするため、肉に関する最低限の知識と味覚は備えていたいものである。
第35回を迎えた「グルメライター格付けチェック シーズン2」は、満を持して「ステーキ編」をお届けしたい。さあ、9名の参加者の中で、肉の味がわかるグルメライターは……誰なんだ！
・前々からやりたかったお題
世の中にあふれるグルメ記事は本当に信用に値するのか？ そんな疑問に体を張ってお答えするガチ企画、それが「グルメライター格付けチェック」である。言うまでもなく、元ネタは大人気テレビ番組「芸能人格付けチェック」だが、パクリではなく “オマージュ” だと思っていただければこれ幸いだ。
さて、今回の「ステーキ編」は前々から試したいお題ではあったものの、買ってきた肉を焼いた場合「調理の差」が出てしまう可能性が高いため、踏ん切りがつかずにいた。そこで思い付いたのが「いきなりステーキで買ってくる作戦」である。
ここ最近のいきなりステーキはテイクアウトにも対応しており、もちろん肉の種類も選択可能。むしろ同じ店で購入すれば、価格差が肉の味にダイレクトに反映されているのではないだろうか？
・高い方を当てる
で、ここで『グルメライター格付けチェック』のルール説明をしておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか？」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。
今回用意した高級食材は、いきなりステーキの「特選ヒレステーキ」で1グラムあたりの価格は14円。サーロインやリブロースなどを抑え、いきなりステーキで最高価格を誇る自慢の一品だ。
もう一方は「ワイルドステーキ」で1グラムあたりの価格は約6円。価格差はざっくり2.5倍という計算になるが、グルメライターたちはその違いを見抜けるのだろうか？
当初は楽勝ムードも漂っていたが、最終的には思わぬ結末に。テイクアウトしたため、やや冷めた状態のステーキであったことが参加者たちを惑わせることになる──。
サンジュン：A「あー、2つめを食べたらわかったわ。これはヒレ肉がAだね。正直Aがメチャメチャ美味しいとは思わなかったけど、雑味もなかったね。あとは2切れとも味にムラが無かった。
一方、Bも美味しいんだけど、ワイルドステーキならではの筋があったよね。俺はむしろ好きなんだけど、1番高いヒレ肉を頼んで筋はダメでございましょ？ というわけで答えはAだ」
GO羽鳥：A「Aはウマいね～。はいはいはい、これ一発だよ。これ間違える人いないでしょ。というか、わかる？ 時間のかかり方？ Bは嚙み切るのに時間かかっちゃってるんだよね。
そもそも俺は肉体改造企画のときに いきなりステーキのヒレ肉を食ってたんだよ。あと俺は噛み切れないからホルモンとか食えないの。Bはその感じがした。マジで今回は間違える人いないっしょ」
中澤：A「あんまりいきなりステーキ自体行ったこと無いけど、ワイルドステーキがBでしょうね。ちょっと変なことを言うんですけど、Aはイワシみたいな風味があったんですよ。
一方、Bは肉の味がしなかった。なんか炭っぽいというか、焼いてる味はしたんですけど。Aも肉の甘みとかはないけど、Bよりはまだイワシっぽい何かがあった。Bは無です」
あひるねこ：A「いきなりステーキに行ったのは5回くらいですかね～？ うわ、冷めてると結構わからないかも。あー、はいはいはい。2つとも食べたらわかりました。
冷めてたけどAはやっぱりヒレな感じがしましたね。Bはむしろ美味しかったんですけど、口の中に残る繊維がワイルドステーキなのかなと。これは大丈夫でしょ」
砂子間：B「今まで1回行っただけですね、いきなりステーキは。Aは屋台とほぼ変わらないクオリティというか、そんなに高くはない感じがしたんですよね。パサパサしてましたし。
一方Bはゴムみたいな食感ではあるんですけど、パサついたAよりは上品なのかなと。ちょっと最近順位が落ちて来てるので、ここでは負けられません」
和才：A「いきなりステーキにはよく行ってますし、ほぼワイルドステーキを注文してます。ただワイルドステーキってムラがあるんですよね。あれ!? 両方食べてもわからない……ちょっと混乱しちゃった。てっきりBがヒレだと思ってたけど……。
でも高い方はAですかね～？ 正直、味はあんまりわからなかったですね。それよりは食感ですね。Aはムラが無かったけど、Bは三切れ目に避けられない筋が入ってきました。ワイルドステーキってそういう食べ物なんですよ」
Yoshio：B「いきなりステーキは年2くらいで行くかな？ で、高い方はBでお願いします。Aの肉は獣臭かった、つまりワイルドな安い肉の味がした。これがワイルドステーキの由来なんじゃないの？
Bは炭っぽい風味もしたし、何より獣っぽさが無かった。臭みが無くてスッと入っていったんだよね。ちょっとAは野生っぽかったな～。OK、今回は勝率を上げるチャンスだぜ！」
原田：B「いきなりステーキにはかなり行ってると思います。あれ……これサッパリわからないですね。うーん、美味しく食べるためにはソースって大切なんですね～。
はい、わかりました。味自体の違いはわからなかったんですけど、噛みと飲みの一連の流れの中でAはやや引っ掛かったんですよ。その点、Bは比較的スムーズにのどに入っていきました。流れの良さを考慮してBでしょう」
佐藤：A「全然自信なんてないですよ。まさかおにぎりで外すとはな……。それはさておき、最初食べたときAは筋っぽいかなと思ったんだけど、勘違いでした。Bはちょっと脂っぽかったんだよな～。
ヒレだから脂っぽくは無いだろうという推理。味じゃない。私、佐藤英典、何事も決めつけがちですが、自分を振り返ったらAの方がヒレっぽいと思いました」
ご覧の通り今回は9名が参加し、答えは「6 ： 3」で割れた。めちゃめちゃ自信があるメンバーもいたが、そうでないメンバーもチラホラ。さあ、肉の味がわかるグルメライターは誰なんだーーー！
とりゃーーーー！
どっちがヒレ肉なんだーーーー!!!!!
正解は……
A!!!!! Aが特選ヒレステーキ!!!!!
ですよね！ 冷めていたぶん違いは感じづらかったが、それでもBはワイルドステーキならではの荒々しさがあった!! 焼き立て熱々だったらもっとわかりやすかったんだろうけど、それでもヒントはちょいちょいあったよ！ ぶっちゃけ、これを間違える人は「ウソでしょ？」って感じだよね!!
正解で28勝7敗（正解率80％）： サンジュン「Aは味が均一だった」
正解で23勝6敗（正解率79.3％）： 中澤「いわしっぽい風味がしたけどAです」
正解で20勝10敗（正解率66.6％）： あひるねこ「Bは繊維が残った」
正解で20勝11敗（正解率64.5％）： GO羽鳥「Bは噛み切れないホルモンと同じ」
正解で17勝10敗（正解率62.9％）： 和才「Bはちょっと脂の部分がありましたね」
不正解で20勝14敗（正解率58.8％）： 砂子間「Aは屋台のクオリティでした」
不正解で15勝14敗（正解率51.7％）： Yoshio「Aはワイルド感がすごかった」
正解で15勝14敗（正解率51.7％）： 佐藤「自分を振り返りAに決めました」
不正解で16勝16敗（正解率50％）： 原田「Aは飲み込むときに引っ掛かったんですよね」
というわけで、6人が正解となったステーキ編。熱々だろうと冷めていようと、味の違いを見極めることもグルメライターの大切な能力なのである。というか、最下位に沈んだ原田が恐ろしいほど元気がありません。熾烈な下位争いにも注目だ。
参考リンク：いきなりステーキ
執筆：P.K.サンジュン
Photo：RocketNews24.
【ウソやろ】グルメライター格付けチェック『ステーキ編』：第35回 → いきなりステーキの「特選ヒレ肉」vs「ワイルドステーキ」 - ロケットニュース24
Read More
No comments:
Post a Comment