日本列島は17日、高気圧に覆われて各地で気温が上がった。35・1度を記録した岐阜県揖斐川町は全国で今年初めて猛暑日となり、東京都心も31・6度で今年初の真夏日となった。18日も広範囲で高温が予想され、気象庁などは熱中症への注意を呼びかけている。
気象庁によると、揖斐川町の次に最高気温が高かったのは、群馬県神流町と山梨県甲州市で34・8度。埼玉県秩父市や三重県松阪市なども34度台となった。
暖かい空気が山を越え、さらに高温になって吹き下ろす「フェーン現象」が影響したとみられ、関東甲信や東海を中心に35地点で5月の観測史上最高を記録。30度以上は午後6時の時点で九州から東北の299地点に上った。
大阪府羽曳野市の市立小で、体育の授業を受けていた6年の男女9人が頭痛などを訴え、うち男児3人が救急搬送されるなど、熱中症とみられる搬送事例が相次いだ。東京都内では午後9時現在、10~90歳代の男女28人が熱中症の疑いで救急搬送された。
東京都港区の六本木ヒルズの広場では、霧状の水を噴射して気温を下げる「ドライミスト」がこの日から動き出した。生後6か月の長男をベビーカーに乗せ、ベンチで涼んでいた近くの主婦(33)は「空気が熱くて、夏が来たように感じる。赤ちゃんが熱中症にならないよう、気をつけたい」と話していた。
日本気象協会は熱中症対策として、こまめな水分と適度な塩分の補給などをアドバイスしている。夏に備える時期の取り組みとして、体を暑さに慣らす「暑熱順化」も推奨。体調や気温を考慮した上で、帰宅時にひと駅分歩いたり、長めに風呂に入ったりして汗をかいて体から熱を逃がす機能を高めておくと、熱中症の予防になるとしている。
35地点で5月最高気温、熱中症疑いの搬送相次ぐ…「空気が熱くて夏が来たよう」 - 読売新聞オンライン
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