ダイソンは12月8日、ノイズキャンセリング付き空気清浄ヘッドフォン「Dyson Zone ノイズキャンセリングヘッドホン」の全仕様を公開した。2022年初頭に発表されたもので、2023年1月の中国を皮切りに、3月には米国、英国、香港、シンガポールで発売予定としている。なお、日本については現時点で未定。
同ヘッドフォンは、6年にわたる研究開発を経て登場したもので、都市の騒音と大気汚染という2つの課題に取り組むために設計されたもの。ドライバーは40mmのネオジウムタイプ。11個のマイクを搭載し、そのうち8個をアクティブノイズキャンセリング用に活用している。1秒間に38万4000回モニタリングし、20Hzから20kHzの範囲で最大38dbノイズを低減するという。
通話用のマイクはビームフォーミングタイプで、アクティブノイズキャンセリング機能と組み合わせることで、ユーザーの後方や横からのノイズを除去し、クリアな音声通話が可能としている。
空気清浄機能は、イヤーカップ内のコンプレッサーが二重構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化された2つの気流が、非接触型シールドを通してユーザーの鼻と口に流れるという。コンプレッサーは最大9750rpmで回転する。
静電フィルターは、ブレーキダストや工業燃焼、建設工事などから出る0.1ミクロンの粒子状汚染物質を99%捕獲し、2層目の「Kカーボンフィルター」は、カリウムを含み、NO2やSO2といった物質を浄化するとしている。フィルター寿命は最長12カ月。内蔵のセンサーで、汚染物質レベルをスマートフォンアプリから確認することができる。アプリは音質の設定なども可能だ。
バッテリーは、音楽再生だけで50時間、空気清浄機能を合わせると4時間の再生を実現。3時間でフル充電するという。シールドを傾けると会話モードが起動し、空気清浄と音楽再生が一時停止する。
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