岐阜県都の秋を彩る「ぎふ信長まつり」が5日、岐阜市で開幕した。新型コロナウイルス禍に伴う3年ぶりの開催で、さらに今年は6日の騎馬武者行列に俳優の木村拓哉さんと市出身の伊藤英明さんが登場するとあって、注目度は初日から高まった。6日の下見に訪れた人や、観覧抽選に外れながらも観光を楽しむ人など市中心部は早くもにぎわい、地元の商店主や警備員は安全対策に気を引き締めた。
JR岐阜駅は、午前から観光客らでにぎわった。倍率64・4倍という観覧抽選に当たった金沢市の女性(66)は、目を輝かせて「昔から拓哉のファン。夢みたいで楽しみ」。入念に会場を下見していた愛知県一宮市の女性(57)は「6日は朝から会場近くにいたい」と期待を膨らませた。
抽選に外れた人も、祭りを楽しんだ。ホテルを予約していたため訪れた東京都の女性(39)は「せっかくだから岐阜の観光を楽しむ」と秋の岐阜を楽しむつもり。三重県桑名市の女性(52)は「抽選は当たらないと思い応募しなかったけど、せめてキムタクと同じ空気を吸いたいと思い来た」と笑顔をみせた。
騎馬武者行列が通る岐阜市明徳町の金華橋通り沿いのビルには、木村さんの有名なせりふ「ちょ待てよ!」を岐阜女子大書道部が書いた巨大な書作品が掲げられた。早速、観光客らが笑顔で写真を撮るなどして楽しんでいた。
一方、初日からのにぎわいに、警戒ムードも高まった。すし店の店主(73)は「50年店をやっているがこんなことは初めて。6日は早めに来て番をしないと」と気を引き締めた。警備に当たる警備員の50代男性は「韓国の雑踏事故もあったので、祭りを無事に終わらせたい」と力を込めた。
「今回のにぎわいが1回限りではなく、活性化のきっかけになってほしい」と話すのは、金華橋通りで自転車店を営む男性(55)。一過性の“キムタク効果”では終わらない、継続的なにぎわい創出を期待した。
キムタク下見客「同じ空気吸いに来た」商店街盛況 信長まつり開幕、落選者も岐阜観光楽しむ - 岐阜新聞
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