やや大きい「肉」の文字。3、4画目と5、6画目でできる二つの「人」が朱色で印刷されていて、何となく目に留まった。先日の夕刊テレビ欄に載った食肉販売、門馬商店(仙台市)の広告だ。
キャッチコピーは『人と人をつなぐお手伝い』。確かに「肉」という字は、同じ空間で向かい合う人の姿に見えなくもない。一緒につつくのは焼き肉か、すき焼きか。ふと、幸福な想像に誘われる。
大勢の仲間と思いっきり肉と生ビールで…。ところが、この夏はあいにくバーベキューには不向きな猛暑。「ミートショック」と呼ばれる食肉価格の高騰は2年目に入り、さらに加速している。
値上がりは、オーストラリアの干ばつやコロナ禍による海外食肉工場の稼働率低下、急激な円安などが原因だという。最近は中国で焼き肉人気が高まり、日本の「買い負け」が相次いでいるとか。
妄想もつかの間、地球規模で高まる気候変動リスクと裏腹に低下する日本の国力に思い至る。当分は感染予防と節約のため、手頃な肉を家で味わうのが良いのかも。そう「肉」の字みたいに。
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