堀越理菜
熊本市東区の市立画図小学校で9日、大豆由来の代替肉(大豆ミート、植物肉)を使った給食が提供された。植物肉の活用はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにもつながるといい、児童たちは環境問題などについて考えながら、味わった。
植物肉を開発・製造するDAIZ(ダイズ、熊本市)が、全校児童約千人分を無償提供した。世界人口の増加にともない不足が見込まれるたんぱく源になることなどから、持続可能な食料生産の実現に向けて植物肉は期待されているという。
DAIZによると、同社の植物肉はうまみ成分や栄養価を引き出した発芽大豆から作り、肉の食感を再現したという。2020年から本格的に製造を始めた。
この日の給食では、植物肉を使ったカレーマーボーとツナ風味のサラダが出された。新型コロナウイルスの感染防止対策のため給食中は「黙食」だが、児童たちは、給食委員が事前にナレーションを収録した植物肉や環境問題について学ぶ動画を見ながら、ほおばっていた。
5年生の藤田彩太さんは「食べやすくて、他の食材と混ぜると大豆って分からない。お肉と一緒の味がした。大豆のお肉がもっとお肉の味に近付いてもっと広まっていくのかなと思った」。カレーマーボーもサラダもおかわりして食べたといい「おいしかった」と笑顔を見せた。
DAIZ管理部の久保浩美さんは「SDGsや環境問題について考えるきっかけになったらうれしい」と話した。(堀越理菜)
給食に植物肉 SDGsの取り組み後押し 熊本市の会社が提供 - 朝日新聞デジタル
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