[香港 22日 ロイター] - 香港当局は、ブラジルから輸入した冷凍牛肉とポーランドからの冷凍豚肉製品のパッケージから新型コロナウイルスが検出されたとし、輸入食品の検査を強化する方針を表明した。
香港は中国本土と同様にウイルスの封じ込めを目指し「ダイナミックゼロ」コロナ政策を展開。新たな感染の波を抑制するのに苦戦する中、警戒を強めている。
今年に入り1日当たりの新規感染者は急増しており、21日には7533人と過去最多を記録。検査や医療、隔離体制が逼迫している。
香港の食品安全当局は、ブラジルから船便で輸入された冷凍牛肉約1100箱(総重量29トン)から36のサンプルを採取し、検査を実施。3つのサンプルから陽性反応が出た。
また、ポーランドから船便で輸入された冷凍豚皮約300箱(約7トン)からは12のサンプルのうち1つが陽性反応を示した。
香港当局は21日夜の声明で、輸入業者に同じロットの牛肉と豚皮を廃棄するよう命じたと発表した。類似製品のサンプル検査を強化するという。
ただ、当局は飛沫感染が主な感染経路だとし、食品や食品包装物でウイルスが増殖することはなく、食品の摂取で人に感染する可能性は低いとしている。
香港、輸入肉の包装物から新型コロナ検出 検査強化へ - ロイター (Reuters Japan)
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