本物の肉を「培養」して手に入れる
モサ・ミートとアレフ・ファームズが開発する「培養肉」は、いわゆる「代替肉」の一種。 日本国内では、2020年ごろから国内の外食産業や食品メーカーなどの間で代替肉として「大豆肉(大豆ミート)」の認知が広がってきている。しかし、大豆肉はその名の通り大豆を肉のように加工しているため、原料は植物性のタンパク質だ。 一方、培養肉は、ウシなどの家畜の細胞を採取して培養することで作られる「肉そのもの」だ。 モサ・ミートは、2013年に初めて培養肉からハンバーガーの「パティ」を作製。アレフ・ファームズは、2018年に世界で初めて培養肉からなる「ステーキ肉」を開発するなど、両社ともに培養肉業界では世界の先頭を歩んできた企業だ。 地球の人口がこれからも増加し続ければ、食料として肉や魚などからタンパク質の需要が増していくことは間違いない。 しかし、現在の畜産業と同じ手法で膨れ上がる需要に対応しようとすれば、家畜を育成する過程で生じる環境負荷が大き過ぎる。サステナブルなタンパク源の確保は、世界的な課題とされている。 ライフサイクルアセスメントの研究によると、培養牛肉と通常の牛肉で比較した場合に、気候への影響を92%、大気汚染を93%、土地の利用を95%、水の使用量を78%削減できるとしている。培養肉をはじめとした代替肉の研究開発は、こういった将来的な人口増加による世界のタンパク質不足を環境に負荷をかけない形で解決するために非常に重要な技術だと考えられている。 なお、レオナルド・ディカプリオ氏は、2017年にアメリカの植物由来の代替肉ベンチャーであるビヨンド・ミートにも出資しており、以前から気候変動対策や環境保全に対する意識が高い。 1998年には、野生動物の保護や海洋環境の保全、気候変動を緩和する取り組みを支援するNPO法人レオナルド・ディカプリオ財団を設立しており、これまでに1億ドル以上を寄付してきた。
三菱商事も出資する「培養肉」ベンチャー2社にレオナルド・ディカプリオが出資(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment