建築家兼教育家のClaudia PasqueroとMarco Polettoが率いるロンドンの建築・イノベーションファーム ecoLogicStudioは、点鼻薬「Otrivin Breathe Clean」とコラボレーションしたプレイルーム「AirBubble」をデザインした。
このAirBubbleは、空気を清浄化する微細藻類を構造物に組み込んだ子ども向けの遊戯施設で、ヨーロッパでもっとも汚染された都市の1つであるワルシャワ中心部の公共の緑地内に作られた。
建物は円筒形の木造構造で、その周囲をETFEフィルムで覆い、内部には52個のガラス製の藻類装置が配置されている。まさに藻類を使った都市型グリーンハウスで、ロープや足踏み式ポンプ、弾力性のある球体などが備わっており、遊び場や屋外教室として使うことができる。
さらに、藻類システムの白い泡が出す音は周囲の騒音を遮り、落ち着いた雰囲気のなかで遊んだり交流したりできるそうだ。
また、AirBubbleのモニタリングシステムは、都市向けの大気汚染センサーを統合。PM2.5やPM10、地表レベルのオゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄、一酸化炭素といった主要な汚染物質の指数を表示するそうで、AirBubbleでは、大気中の窒素の97%、粒子状物質の75%を吸収することができるとしている。
Marco Polettoは、「バイオインテリジェンスによる自然のシステムを都市に持ち込み、エネルギーを生成したり、CO2を貯蔵したり、空気を浄化するような生きた装置へと建築を変えるという考えは、まだ手つかずのまま残されています」とコメント。
一方、Claudia Pasqueroは、「このAirBubbleには、太陽エネルギーと冒険したり遊んだりする子どもたちの本能的な衝動という2つの動力源が必要です。これらはこのプレイルームの尽きることのない再生可能な燃料であり、簡単に手に入れることができます」と語っている。
ロンドンのecoLogicStudioによる 藻類で空気を清浄化できる遊戯施設「AirBubble」 - AXIS
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