「プラントベースワッパー」は、直火焼きの100%植物性パティに、ピクルスを重ね、レタスやトマト、タマネギをケチャップとマヨネーズで仕上げ、トーストしたセサミバンズではさんだハンバーガー。昨年12月から期間限定で販売を開始し、今年3月26日から定番メニュー化した。
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バーガーキングの看板商品「ワッパー」が単品税込490円なのに対し、「プラントベースワッパー」は税込590円。本物の肉を使ったハンバーガーよりも100円高いとなると、あえて代替肉のバーガーに手を出す理由はない、と考える人も多いだろう。しかし、それは少しもったいない考え方かもしれない。この「プラントベースワッパー」、一部には“肉よりうまい”という評判もあるほど、隠れた実力派メニューなのだ。Twitterでは「普通のワッパーより好き」といった意見も多く見られる。
記者自身は試食発表会で「プラントベースワッパー」を実食。その際、通常のワッパーとプラントベースワッパーの両メニューを、どちらの商品か伏せた状態で食べ比べた。
試食会で提供された「ワッパー」と「プラントベースワッパー」
見た目や味で「おそらくこちらが代替肉なのだろう」という想像はできたが、会場の何人かはプラントベースワッパーを本物の肉だと思っていたことを見ても、再現性は高いようだ。“肉っぽい”というだけでなく、より香ばしさとしっかりとした味わいを感じられ、私の好みでは「プラントベースワッパー」に軍配が上がった。後日、記者の薦めで食べ比べをした同僚も、「もう肉のハンバーガー食べなくなるかも」などと絶賛していた。
バーガーキングを展開するビーケージャパンホールディングスによると、バーガーキング自慢の“直火焼き”で、本格バーガーらしいスモーキーな味わいに仕上げているのが「プラントベースワッパー」のポイントだという。店舗キッチンを見学した際には、ブロイラーという専門の調理器具によってパティを直火焼きする様子を見せてもらった。
“ブロイラー”で植物性パティを直火焼き(バーガーキング「プラントベースワッパー」)
代替肉を使った商品が拡がりを見せているなか、バーガーキングでは、普段のワッパーを楽しんでいる人にもおいしいと思ってもらえるような、“味にこだわった代替肉バーガー”を出したいという思いがあったという。
代替肉の市場は、環境問題意識の高まり(土地・水の節約、温暖化ガスの排出抑制)や、菜食主義者の増加、世界の人口増加に伴う食糧不足、健康志向の広がりなどを背景に近年拡大している。今後は、こういった社会的な背景以外にも、単純に「おいしいから」という理由で代替肉を選ぶ人が増えてくるのだろうと感じる出来事だった。
まだ、バーガーキングの「プラントベースワッパー」を食べたことがない人は、一度試してみてはいかがだろうか。“代替肉”のイメージが変わるかもしれない。
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