朝本校に到着した高校生たちは白衣に着替え実習室に入ります。そこには豚の枝肉が半丸ぶら下がっていて、ものづくりマイスターである本校講師が、解説しながら脱骨・整形して部分肉に加工します。さらに、その部分肉のうち、ばら肉はベーコンに、うで肉、もも肉とロースの背脂はソーセージに、ロース、カタロース、ヒレは切り身にして精肉用に加工されます。普段スーパーやお肉屋さんでパック詰めされた精肉しか見たことのない高校生たちは、興味津々で加工作業を行います。刻々とその形を変えていくお肉を加工する楽しさとむずかしさを体感し、自分たちが作った出来立てソーセージとベーコンを味わうのは最高の体験です。夕方皆口々に、このような経験ができて本当に良かったと言いながら帰路につきます。
このようなセミナーは高校の授業の一環として行います。毎年群馬県内の7つの高校から計10回約200名が参加しています。この中から将来、食肉産業に魅力を感じて就職してくれる生徒さんが出てくることを願ってやみません。
公益社団法人全国食肉学校
総合養成科第23期卒業
専務理事学校長
小原和仁
【お肉のコラム】(60)ものづくりマイスター - 日本農業新聞
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