東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事で陥没事故が起きた東京都調布市で、地盤補修中の現場付近の川から気泡が見つかった問題で、東日本高速道路は4日、気泡の原因となった気体や、川の水質などの調査を始めた。5、6日は補修と同じ手法で補修材などを地中に送り込み、影響を調べるという。
気泡は11月2日午後2時45分ごろ、地盤補修を行っている現場の東側を流れる入間川の水面1カ所で見つかった。約1時間後、作業を終えると発生が止まった。水とセメントを混ぜた補修材とともに地中に噴射する圧縮空気が気泡になったとみられ、東日本高速は補修を中断した。
気泡は11月2日午後2時45分ごろ、地盤補修を行っている現場の東側を流れる入間川の水面1カ所で見つかった。約1時間後、作業を終えると発生が止まった。水とセメントを混ぜた補修材とともに地中に噴射する圧縮空気が気泡になったとみられ、東日本高速は補修を中断した。
調査では、気泡発生時に補修を行っていた場所でいったん作業を再開。水面の気泡の酸素濃度を調べ、送り込まれた空気中の酸素が地中の鉄分などに吸着した有害な「酸欠空気」が発生していないかを調べる。補修材などの流出の有無も付近の入間川で約40メートルにわたり調査する。期間は1週間程度という。
同社は「調査結果を踏まえ、メカニズムを有識者に確認する」としている。
地盤補修は今年8月、地下47メートル前後に掘られた外環道トンネル直上の長さ220メートル、幅16メートルを対象に始まった。地中に打ち込んだパイプから補修材を噴射し、周囲の土を混ぜて直径4メートル、高さ40メートルほどの円柱を造って地盤を強化する。(梅野光春)
関連キーワード
おすすめ情報
「謎の気泡」問題の調査開始 外環道地盤補修 有害な「酸欠空気」はないか、水質や気泡を1週間かけ分析:東京新聞 ... - 東京新聞
Read More
No comments:
Post a Comment