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Charley's Steak House
Talk of the Town Restaurant Group傘下のチャーリーズ・ステーキハウスはこの植物由来のヒレステーキに自信を持っていて、チャンク・フーズから10万枚を購入すると約束している。チャンク・フーズの代替ステーキは、フロリダ州中部で展開するTalk of the Town Restaurant Groupのほかのブランド —— フィッシュボーンズ(FishBones)、テキサス・キャトル・カンパニー(Texas Cattle Company)、ビトーズ・チョップハウス(Vito's Chop House)やチャーリーズ・ステーキハウスの他の2店舗 —— でも10月までにメニューに採用される見込みだ。
「長い間欠けていたわたしたちの隙間を埋めてくれるものです」とウッズビー氏は話している。
Talk of the Town Restaurant Groupの最高執行責任者セス・ミラー(Seth Miller)氏によると、1974年に創業した同社では15年前から植物由来の選択肢を探していたという。ビヨンド・ミート(Beyond Meat)やインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)といった植物由来の代替肉の企業がその名を一般に知られるよりずっと前のことだ。
「料理のメイン」にビーガンの選択肢がないことは、プライベートなイベントで特に目立っていたとミラー氏は語った。チャーリーズ・ステーキハウスでは、客に肉以外のサイドメニューを組み合わせて提供するしかなかった。
「お粗末でした」
ただ、植物由来のステーキが安くはないことをミラー氏も分かっている。
「安いメニューではありません。わたしたちが求める質を届けるには、ゲストに追加費用を負担してもらうことになります」
Chunk Foods
チャンク・フードのCEOエイモス・ゴラン(Amos Golan)氏は、同社では発酵大豆や小麦、ビートジュース、ココナッツオイル、強化鉄分を使って植物性代替肉の「塊肉」を作っていて、競合他社との差別化が図れると話している。
その発酵プロセスはチーズやソーセージを作る時に使われる技術とほぼ同じだと言い、ココナッツオイルを使うことで本物のステーキのような脂を同社のヒレ肉で表現することができるのだとゴラン氏は語った。
「いい旨味があるんです」と同氏はInsiderに話した。
「これが植物性タンパク質から通常得られるのとは全く違う良い食感を与えてくれて、ジューシーさも増します」
苦戦する植物由来の「肉」
これまでに1700万ドルを調達したチャンク・フードは、売り上げが伸び悩む分野に進出しようとしている。
2022年、植物由来の代替肉の小売売上高は1.2%減って14億ドルだった。市場の2大サプライヤー、ビヨンド・ミートとインポッシブル・フーズも苦戦している。両社は食料品店やファストフード店で自社の植物由来のハンバーガーのパテやソーセージ、ステーキ肉、鶏肉などを販売している。
インポッシブル・フーズはこの1年で少なくとも3度レイオフを実施した。ビヨンド・ミートの売り上げは2022年、消費者が植物由来の代替肉に背を向ける中で落ち込んだ。同社は、2022年12月31日までの四半期の代替肉製品の販売量が前の年に比べて330万ポンド(約1500トン)近く、約17%減少したと報告した。
ただ、チャンク・フードは未開拓の市場を狙っているとゴラン氏は語った。飲食店の利用客はこれまでKFC、ピザハット、マクドナルド、チポトレといったファストフードチェーンで植物由来の食品を体験してきた。
ゴラン氏は、チャーリーズ・ステーキハウスに進出することで植物由来の食品を高級料理のレベルで輝かせることができると話している。
「高級料理店は胸が躍るような流通ルートです。実際、こうした店のシェフたちが今後、消費者が何を食べ、何を望むかを革新し、決定付けるのですから」
米フロリダのステーキハウスが、植物由来の代替肉「ヒレステーキ」を本物の肉より高い値段で提供する理由 - Business Insider Japan
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