舌がん、食道がんの手術を受けリハビリ中の歌手・堀ちえみ(56)が30日、大阪・豊中の千里阪急百貨店で「ニタリ鯨」の生食用肉即売会イベントに登場。「2月で術後4年。皆様のおかげで元気になりました。毎日、生きてて良かったと思える時を過ごせています」と元気に語った。
19年2月にステージ4の舌がん、4月に食道がんの手術を受け、懸命にリハビリを続ける堀。この日朝、大阪市中央卸売市場で全国で今年初めて水揚げされ、販売された史上最高値の1キロ30万円相当のニタリ鯨の生の「尾の身」を口にしてご満悦。1頭から4キロ程度しか取れない希少部位に「柔らかい。とける。甘い。濃厚。臭みも全くない。美味しい」と何度も賛辞の言葉を口にした。
体調も良好。「体力もついたと思います」と心配する声を一掃した。イベントにも積極的に参加。「体ってとっても大切。元気ならなんでもできる。言葉を諦めた時期もありました。100%復帰は無理だと思ってました」と当時の偽らざる心境を明かした。
だが、くじけそうになりながら諦めることなく「命さえあれば、健康ならなんでもできる」と前向き。2月には東京で6年ぶりに、4月には地元の大阪・堺でもコンサート。「多くのファンの方の声援と拍手とがあって。一緒に歌って。特に大阪のファンの方はあたたかくって」と目を細め、「毎日、生きてて良かった」という言葉にちょっぴり声を詰まらせた。
9月7日に名古屋市で、11月10日には福井・鯖江市で「40プラス1 Anniversary Live ちえみちゃん祭り2023」を開催。「これからも体に気をつけて頑張ります」と笑みを浮かべた。
鯨肉を消費する国は主に日本、アイスランド、ノルウェーの3カ国ぐらいだが、アイスランドが今年から捕鯨を禁止した。文化の違いで批判の対象になることは否めないが、北半球で2万5000~3万頭いる鯨の捕獲は「海洋の生態系バランス維持のため、SDGs推進のために」(共同船舶株式会社)と鯨肉を食すことを勧める動きがある。高タンパク、低脂肪でヘルシーな体長13~20メートルで15トンほどのニタリ鯨の肉が昨年、35年ぶりに大阪港へ水揚げ。盛況だった大阪で今年は年に一度、全国トップを切って、一度も冷凍されていない生のニタリ鯨肉が販売された。日本では今年1年間でニタリ鯨187頭、イワシ鯨25頭の水揚げを予定している。
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がん手術リハビリ中の堀ちえみ「毎日、生きてて良かったと思える時を過ごせています」鯨肉に舌鼓 - スポニチアネックス Sponichi Annex
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