新型コロナウイルスなどの感染症対策として、横浜市はすべての市立学校の全クラスに二酸化炭素(CO2)の濃度を測定するモニターを設置した。室内の空気を「見える化」し、適切な換気につなげるのが狙い。各校で一部のモニターをインターネットに接続し、測定値をリアルタイムで公開している。市によると、全クラスに設置してデータを公表する取り組みは全国初となる。
モニターは全五百九校の全クラスで棚の上や壁面などに設置し、児童・生徒が常に室内の空気の状況を意識するように促す。
感染症を防ぐには適切な換気が有効で、CO2濃度は一〇〇〇ppm以下が基準とされる。モニターは基準を超えるとアラーム音が鳴り、換気を促す仕組み。市の担当者は「冬は窓を開けすぎると寒い時もある。数値を見て、効率的な換気をしてもらえれば」と話す。独自に購入していた学校分を除き、一万七十一台を新たに市が購入した。配送費などを含めた費用は約二億円。
また、保護者らが換気の状況を把握できるよう、各校のモニターを四台ずつインターネットに接続し、データをウェブサイトで公開している。「横浜市立学校 空気の見える化プロジェクト」で検索し、外部リンクから閲覧できる。(神谷円香)
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