私が生まれ育った石垣島には「牛汁」というソウルフードがあります。古くは農耕用としての役割を終え、老いて引退した牛に対し、魂まで感謝するとの意味を込め牛を解体し野菜類と煮込み「牛汁」として食べる文化がありました。お祝い事やお祭り、イベントで口にしますが、牛肉の出汁(だし)が味わい深く、今でも覚えています。牛汁と八重山そばでコラボした「牛そば」も人気です。豚肉を使った「ソーキそば」の方がポピュラーですが、もし石垣島に行く機会があったら両方食べてみて下さい。
香辛料「ピパーツ」(ヒハツモドキの未熟な実を乾燥し炒って粉にしたもの)を合わせると辛味がプラスされ食欲を刺激します。激辛が好きな人には、島唐辛子を泡盛で漬け込んだ「コーレーグース―」という調味料が勧めです。地産地消の文化が育んだソウルフードはまさに「エシカル」です。
【お肉のコラム】(9)地球環境とソウルフード - 日本農業新聞
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