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Tuesday, November 15, 2022

空気乾燥、暖房…火災のシーズンご注意を 東京消防庁が呼びかけ - 産経ニュース

空気が乾燥し、冷え込みが徐々に厳しくなって暖房機器を使うようになり、火災が発生しやすい条件がそろうシーズンを迎える。防火防災意識や防災への行動力を高めてもらおうと、東京消防庁は、イベントなどを通じて、住宅火災への備えなどを呼び掛けている。

臨港消防署(中央区)は14日、同区内で住宅火災の被害軽減に向け、「火災予防フェス」を開催。住宅火災を疑似体験できる「VR防災体験車」や、実際の消火器の取り扱い訓練のコーナーなどを設け、親子連れらが防災を学んだ。

体験車では、ゴーグル型の端末による360度の立体的な映像でコンロ火災を体験でき、においや熱気も感じられる。参加者は発火した天ぷら油に水を掛けて爆発的に炎が上がる様子や、消火器を正しく使用できずに炎が天井まで燃え広がる状況を疑似体験した。

職員が実際の消火器で正しい初期消火の仕方を指導。同署担当者によると、消火器は室内なら約3~5メートル先まで噴射できるとし、「可能な限り近くで噴射するのがコツ。炎ではなく火元に向けることが大切」とした。同署の岩崎隆浩署長は「改めて防災意識をもってもらいたい」とした。

東京消防庁管内では、住宅火災が増加傾向にある。同庁によると、令和3年は管内で1617件の住宅火災が発生し、2年よりも64件増加。住宅火災による死者も69人に上っている。

死者が発生した住宅火災の主な出火原因の1位は、「たばこ」の15人で21・7%を占めた。「ストーブ」(9人/13%)▽「コンロ」(6人/8・7%)▽「コード」(4人/5・8%)-などが続いている。

こうした状況から、東京消防庁は《寝たばこは絶対にしない》《ストーブの近くに燃えやすいものを置かない》《コンロの火が袖口や体に触れないように注意》とった予防策を示している。

また、エプロンやカーテンなどで防火品を使用することや、消火器の設置、住宅用火災警報器の定期的な点検・交換などの「備え」も重要だとしている。(王美慧)

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