カタールで今月20日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)で、韓国代表チームに不穏な空気が広がっている。代表の指揮を執るパウロ・ベント監督が10日に行われた記者会見で、「重要なのはお金とスポンサーなのでは」「韓国では代表チームが重要視されていない」などとサポート態勢への不満をあらわにし、韓国メディアも相次いで報道。大会本番が間近に迫る中、チームは〝空中分解〟の危機に直面している。
韓国メディアのスポーツソウル(日本語版)によると、ベント監督はアイスランドとの壮行試合を控えた10日の記者会見で、Kリーグ(韓国の国内リーグ)に所属するキム・ジンスとキム・ムンファンの代表2選手に言及。「優勝の可能性が消滅したKリーグ最終戦で、キム・ジンスは60分、キム・ムンファンは90分プレーした。ほかにも、入れ替え戦やFAカップ決勝はいずれもホーム&アウェイ形式で行われたが、試合間隔はどちらも72時間以内(中2日)だった」と過密日程を指摘した。そのうえで、「選手たちに与えるべき休息は眼中にもなく、お金とスポンサーがより重要だったようだ」と皮肉った。
「代表チームを重要視していない」
苦言はさらに続いた。ベント監督は「韓国では代表チームを重要視していないようだ。代表がW杯で良い成績を出してほしいという願いがあるようだが、チームや選手を正しい方法で助けるつもりはまったくないようだ」とサポート態勢の不備を痛烈に批判した。
今回のベント監督の発言について、韓国メディアは「選手らの無理なスケジュールに対し強い口調で不満を示した」(中央日報日本語版)、「国内では当然、本大会での好成績を期待する人々は多いが、ベント監督は彼らに対し厳しい忠告を与えた」(スポーツソウル日本語版)と報じた。
11日に韓国・華城で行われたアイスランドとの壮行試合は、1-0で勝利。しかし、韓国のスポーツメディア「XportsNews」は、「W杯の雰囲気はどこにあるのか」との見出しで、空席が目立つ会場の様子を取り上げた。
W杯でH組に入った韓国は24日にウルグアイ、28日にガーナ、12月3日にポルトガルと対戦する。
サッカーワールドカップ韓国代表に不穏な空気 指揮官が過密日程を猛批判 - 産経ニュース
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