ジビエ(野生鳥獣肉)の魅力を広く知ってもらおうと、県内の野生鳥獣対策で捕獲されたイノシシ肉を使ったメニューを提供するフェアが、千葉市中央区の京成ホテルミラマーレで開かれている。期間は今月末までの見込みで、食材がなくなり次第終了する。
イノシシ肉は、たんぱく質が多く脂質は少ないとされている。一方で、臭みや衛生面を気にして食べるのをためらう人も少なくない。
県によると昨年度、県内ではイノシシ2万729頭を捕獲。このうち、食用として放射性物質検査にかけられたのは、1523頭にとどまり、資源としての活用は進んでいない。県は2016年度から、県内で捕獲・加工されたイノシシやシカ肉を「房総ジビエ」と銘打って消費拡大に取り組んでいる。
新型コロナによる飲食業界全体への影響もあり、ジビエの消費が落ち込んでいるのを知った同ホテル担当者が、ジビエ料理を集めたフェアを初めて開催することにした。
今回使うイノシシ肉は、捕獲直後に下処理をしたことで臭みを抑えた。あえて身近なメニュー構成とし、中華料理「景山」では、カレーやシューマイ、しゃぶしゃぶに、カフェレストラン「ミレフォリア」では、オムライスとクリームパスタに取り入れた。肉の食感やダシがきちんと感じられるよう仕上げたという。
景山の若林竜也料理長は、「(消費拡大の)起爆剤になれば。肉のうまみを味わって」と呼びかけている。
ジビエ消費拡大へフェア 料理にイノシシ肉 - 読売新聞オンライン
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