ダイニチ工業は、フィルターと電気集じんを組み合わせた「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」を10月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円を切る見込み。空気清浄機は同社にとって15年ぶりの再参入となる。
加湿器や石油ファンヒーターで知られる同社は、かつて1988年に空気清浄機能を搭載した家庭用石油ファンヒーターを発売。1994年には電気集じん式の空気清浄機を発売したが、HEPAフィルターが主流となった市場にマッチしなかったことから2007年に撤退していた。
新製品のハイブリッド式空気清浄機は、レコードジャケット(31cm四方)と同等の底面サイズながら38畳(63m2)の部屋まで対応するという大風量が特徴。最小運転音15dBと静かで、手入れは4カ月または2年に1回でメンテナンス性も高い。
同社の「ハイブリッド式」は、不織布で汚れを絡めとるフィルター式と、帯電させた金属板に汚れを吸着させる電気集じん式を組み合わせたもので、0.03μmの浮遊微粒子も捕集する。内部でプラズマ放電を行ない低濃度オゾンを発生させる「NEOH(ネオ)」リフレッシュ機能を備え、フィルターなどに捕集したウイルスを抑制する。
風量は最大8.6m3/分。8畳を清浄する時間の目安は7.7分。本体サイズは31×31×54cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.4kg。電源コードの長さは2m。運転モードは「ターボ/強/中/弱」の4種類で、消費電力は3.8~53W。本体カラーはホワイト×ブラウンの1種類。カンタン取替えプレフィルター(交換用2枚)が付属する。
ダイニチ工業の吉井唯社長は、空気清浄機に再参入する理由を「新型コロナの感染が長期化しているからではなく、加湿器と技術的に近く、販売面でも近いと考え、次に展開したい市場と考えていた。検討を開始したのは10年前だが、これまで検討と断念を繰り返し、3回目のチャレンジで納得のいく、自信を持っておすすめできる商品になった」と説明。
評価の高い加湿機能を備えず単機能とした理由については「当然考えたが、2つの機能を1つの筐体に詰め込むと、送風音が大きくなり、メンテナンスがしづらくなる、本体が大きくなるなど良いことばかりではない。単機能にしたのは“空気清浄機の最適な形”だから」とした。
ダイニチが15年ぶり参入の空気清浄機。加湿をあえて搭載せず小型パワフル - 家電 Watch
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