鶏手羽肉は食肉物価の前触れ指標という役割を再び担いつつあるのかもしれない。
米国では新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに家で食事をする機会が増える中、鶏手羽肉は当初人気で、需要が大きく伸びて価格は2倍余りに急騰した。結局、それが消費者離れと、米ウイングストップなどのレストランがより安いもも肉にシフトすることへとつながった。
鶏肉生産で米国2位の ピルグリムズ・プライドのファビオ・サンドリ最高経営責任者(CEO)は28日の投資家との電話会議で、現在「鶏肉の部位で最も低迷しているのは手羽肉で、昨年の盛り上がりを考えると実に興味深い」と語った。
手羽肉の価格下落は食肉市場の一段の下げの前触れかもしれない。消費者はレストランに行く回数を減し、高価な牛肉・豚肉の購入を控え、より安価な鶏もも肉などの利用を増やし始めている。高止まりする食肉価格は40年ぶりとなる激しい食品インフレの要因の一つ。
サンドリ氏は「極めて高価な肉から、より手頃な肉への乗り換えが一部で見られつつある。鶏肉はこうしたシフトで最も恩恵を受ける」と指摘。世界最大の食肉加工会社、ブラジルのJBSが過半数株式を握るピルグリムズ・プライドの4-6月(第2四半期)決算は予想を上回った。
原題: Chicken Wings Fall From Favor as Consumers Start to Trade Down(抜粋)
鶏手羽肉、米食肉物価の前触れか-より安い肉に乗り換える動き始まる - ブルームバーグ
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