午後8時20分過ぎに東京・外苑前の選挙事務所にトレードマークの白いジャケット姿で現れた蓮舫氏。「きつかったし厳しかった。今回(安倍氏が死去した)金曜日に一気に空気が変わった。立ち止まってくださる方がぐっと減った。自民党だよね、という雰囲気になった」と4回目の当選を振り返った。
選挙期間中は“党の顔”として、全国各地から応援依頼が殺到。6月22日の公示以降、12の道府県へと駆け付け、党全体の押し上げを図った。東京選挙区で街頭活動を行ったのは4日間だけ。だからこそ、支持率が低下する党が置かれた状況を肌で感じることができた。選対本部長を務めた手塚仁雄衆院議員(55)も「(蓮舫氏が当選になり)正直ホッとしてる」と胸をなで下ろした。
蓮舫氏は街頭演説では与党の物価高の対応を「鈍感すぎる」と訴えてきた。だが、党関係者は「安倍氏の死去後批判をしにくくなったのは事実」と語る。手塚氏も「アベノミクスについては今の物価高へ影響が大きい。だが、ああいう事件があり、弔い選挙の風潮になってから、言い方を気にしないわけにはいかない」と口にした。また、演説も防犯に気を配ることになり、有権者との距離の近さが特長の蓮舫氏の交流の場は封じられることになった。
10年、16年では圧倒的トップ当選だった蓮舫氏。今回は1位を逃してしまった。「ただただ、2004年の初挑戦した時の初心に帰って、真摯(しんし)に仕事をしたいと思います」と表情を引き締めた。
“全国行脚”で感じたのは「立憲民主党が何をやりたい政党なのか、メッセージ性が薄かった。存在感を出し切れなかった」ことだった。有権者の付託を得て再び6年間臨む国会。「党の存在意義、存在価値を示していきたい」と立て直しを誓った。
続きを表示
蓮舫氏「金曜日に一気に空気が変わった」“党の顔”4回目の当選、立民の立て直し誓う - スポニチアネックス Sponichi Annex
Read More
No comments:
Post a Comment