◆刺し身用赤身をカツに
日本では2019年7月から商業捕鯨を再開した。改めて鯨肉のおいしさを広めようと、21年3月から動きだしたキッチンカーが「くじらジャパン」=写真(上)。
国内で唯一母船を所有する大手捕鯨会社、共同船舶(東京都中央区)の直営。母船でなければ引き揚げられないニタリ鯨(全長約12メートル、体重15トン)を使った、竜田揚げや、コロッケ、カレーなどを提供している。
中でも一番人気が「鯨肉ソースカツ丼」(800円)=同(下)。刺し身でも食べられる上質な赤身を使うので「正直、赤字になるサービスメニューです」(広報部・岩崎誠さん)。限定7〜8個で、開店後すぐに売り切れてしまうほどだ。
塩コショウ、ショウガで下味を付けてフライにし、特製ソースに浸して出来上がり。ソースは月島名物レバーフライ用がベース。臭みを消す効果を狙った。とはいえ、そもそも臭みは全く感じないのが新鮮。古い固定観念の方が消えた。
鯨の赤身は「機能性表示食品」に昨年、認定されたばかり。アミノ酸の一種に含まれるバレニンという成分が豊富で、疲労感やストレスの軽減、認知症予防などが期待できる。しかも低カロリー高タンパク。健康志向の今こそアピールポイントが高いといえる。
7月、9〜11月には、冷凍ではなく貴重な生肉での提供も予定。全国各地の催事から招かれているので、出店状況を確認してからお出かけを。 (さりあ)
出没先は、キッチンカーの拠点「SHOP STOP」(同アプリで出店確認可)の港区海岸、八丁堀。出店率が高いのは木曜日(11時半〜)で、場所は共同船舶本社(東京都中央区豊海町)近くの東京水産ビル駐車場。
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<キッチンカー グルメ>くじらジャパン(鯨肉ソースカツ丼):東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞
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