◇11日 交流戦 ソフトバンク4―7ヤクルト(ペイペイドーム)
これぞ4番、これぞ主砲の仕事っぷりだ。ヤクルト・村上が1点を追う6回2死から決勝の19号満塁弾。3点を追う5回には逆転勝利への号砲となった2ランでチームを鼓舞した。ここぞの場面でアーチ連発。若き主砲が“俺がやらなきゃ誰がやる”と言わんばかりのフルスイングでチームを4年ぶり2度目の交流戦Vに導いた。
「詰まっても外野の前に飛ばそう」。フルカウントからソフトバンクの3番手、左腕・嘉弥真のスライダーを右翼ホームランテラスに突き刺したグランドスラム。鷹ファンにため息をつかせた村上は「無我夢中」で「前に飛ばすことだけを意識していた。芯に当たったんで、飛んでくれ」と必死に打球を追った。その着弾点を確認すると力強く握った右拳を突き出した。
熊本出身のスラッガーは10日の17号ソロ後に「九州の空気は今年もおいしいです」とコメント。2試合連発となった5回の一発後には「九州の空気はやっぱりおいしいです」とも。郷愁の思いをにじませた九州男児が自身初となる1試合6打点の荒稼ぎ。驚愕(きょうがく)の2打席連続アーチで本塁打と打点のセ・リーグ単独トップにも躍り出た。
「僕らが打てないときにピッチャーの方々が抑えてくれている。本当にチーム一丸となって戦えている」。セ・リーグ首位で迎えたパ・リーグとの戦いで6カード連続勝ち越しで4連勝。頼れる4番が胸を張るチームがセ・リーグ球団では初となる全カード勝ち越しの完全制覇を達成した。
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「九州の空気はやっぱりおいしい」ここぞで2ラン&満塁弾の村上宗隆、本塁打&打点で首位に【ヤクルト】 - 中日新聞
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