東郷町の現代美術作家、中谷ゆうこさんの個展「くうきのてざわり」が、名古屋市中区栄五のハートフィールドギャラリーで開かれている。「輪郭を失って、そこから湧き出る空気のようなものだけが残った」というミステリアスな油彩作品十三点が並ぶ。十七日まで。
作品名は全て「hPa(ヘクトパスカル)空気のおもさ」。コロナ禍の中、「祈ることくらいしかできなかった」と、合わせた手がモチーフとなった作品は、手の形が溶け出して、画面の中心に霊のような影を映す。200号の大作は、しゃぼん玉が破裂し、中の空気が一気に広がったような光景が描かれている。
「この二年間、コロナ禍で、空気の存在、ありがたさみたいなことにも思いが深まった」と中谷さん。「画面から出る空気と、見る方がまとう空気が、共鳴してくれたらいいなと思います」と話した。正午〜午後六時。水曜は休み。(小島哲男)
「空気」を神秘的な油彩画に 名古屋・中区で東郷の中谷さん個展:中日新聞Web - 中日新聞
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