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Wednesday, February 23, 2022

肉じゃないけど肉!? - NHK NEWS WEB

肉じゃないけど肉!?

おいしそうなハンバーガーのパテ。植物由来の成分で作った「代替肉」なんです。皆さん、食べたことはありますか?

問題に挑戦!

「代替肉」をスーパーなどで見かけるようになったのはごく最近のことで、中学校の入学試験にも、植物由来の肉について聞く時事問題が出題されました。
問題はこちら。

問題
アメリカでは、植物由来の肉を取り入れる様子が見られます。植物由来の肉についての説明として、まちがっているものを2つ選び、記号で答えなさい。

ア 植物由来の肉に切り替えても、温室効果ガスは減少しない。
イ カロリー面などの点から健康志向に合っている。
ウ ハンバーガーショップなど飲食店でも提供されるようになった。
エ アメリカ人の半分以上が宗教上の理由で牛肉を食べないことが開発のきっかけとなった。
オ 肉だけでなく、牛乳に代わる植物由来のミルクがすでに販売されている。
カ フード(食品)とサイエンス(科学)をかけ合わせた食の技術革新が開発の背景にある。
キ 現在、植物由来の肉の実用化は他国でも進行している。

(女子学院中学校 2021年)

選択肢のが間違いなんです。

専門家に詳しく聞きました。

代替肉とは

教えてくれたのは、食品科学が専門の宮城大学教授、石川伸一さんです。
代替肉はひと言で言うと、どういうものなのでしょうか。

石川さん
「従来お肉と言えば、動物性の牛とか豚とか鶏から作る肉というのが一般的だったのが、植物性の大豆、エンドウ豆などから肉っぽいものを作ろうとしているのが代替肉だと思います」

広まったきっかけは、アメリカだと言います。

石川さん
「10年前くらいに、アメリカで代替肉のスタートアップ企業が生まれていて、そこで開発が実際進んで、高級スーパーなどに提供するのは割と5~6年前から行われていたところで、ぐわっと盛り上がりを見せたのはここ2~3年。日本ではここ1年ですかね、ものすごく目にする機会が一般の方も増えてきたのではないかなと思います」

人口増加と環境問題

なぜ代替肉が誕生したのか。それには、2つの大きな理由があると言います。
1つが「人口増加への懸念」です。

石川さん
「これから世界的な人口がどんどん増えていって、国が裕福になるとお肉をたくさん食べ出すというのが一般的で、これまでの家畜の生産だけでは、どう考えても生産が追いつかないという状況の中で、植物性のものを使って、お肉っぽいものを提供していこうということです」

さらにもう1つ、石川さんが指摘するのが「環境問題への関心の高まり」です。
例えば牛の場合、飼育中にげっぷや排せつ物などから発生するメタンガスは、二酸化炭素に比べて25倍も温室効果があるとされています。
ならば、植物由来の代替肉を食べた方が環境への負荷は小さくなるというのです。
こうした考えは「Z世代」と呼ばれる、1990年代から2000年代に生まれた若者を中心に広がっているといいます。

石川さん
「真っ先に代替肉に飛びついたのは、いわゆるZ世代という若い世代です。積極的に環境にいいとか社会にいいものを取り入れていこうという世代だと思っていて、それがたぶんほかの世代にもどんどん広がっていくでしょうし、環境に配慮した食品を選んでいこうというのが、まず大きな流れとしてあるのかなと思います」

気になる味は?

広がりを見せる代替肉。
ところで、気になるその味は?

まずは、代替肉のハム。これは、歯ごたえ、弾力、もうハムそのものでした。

さらに、代替肉を使った焼き肉も、まさにお肉という感じです。

肉を再現する際に、いちばん重要なポイントは何でしょうか。

石川さん
「私はおそらく食感が、いちばんキーポイントになるかなと思っています。ハンバーグやミートボールのようなひき肉っぽいものは、味付けをして、色とか味・においがつけられますが、食感は全体で形づくるものなので、なかなか動物性の持っている肉の形にするのは、結構むずかしいだろうなと思います」

では、どうやって食感を出しているのでしょうか。

石川さん
「大豆なんかを加工するときに、高い圧力をかけたり、ねじったりひねったりみたいなことをすることで、肉らしいかみ応えのある食感に作っています」

広がるビジネスチャンス

世界的に需要が高まる代替肉。味や食感など、より満足度の高い代替肉を生産できれば、大きなビジネスチャンスにもつながると見られています。

石川さん
「日本では、代替肉ではなくても、いろいろな大豆加工品、豆腐とかがんもどきとかいっぱいあって、これまでの蓄積で『こういう加工すると、こういう食感になりますよ』というのを日本の企業は大豆加工の技術の分野で持っているので、うまく今の代替肉の開発につながっているのではないかと思います」

こちらは日本の企業が開発した、植物由来の成分で作った代替のツナと、代替のウニです。こうした日本発の技術が、世界を驚かす日もそう遠くないかもしれません。
肉を買う時、おいしさや価格で選んだりしますが、植物由来の代替肉という選択肢が増えると選び方も変わるように感じました。

「週刊まるわかりニュース」(土曜日午前9時放送)の「ミガケ、好奇心!」では、毎週、入学試験で出された時事問題などを題材にニュースを掘り下げます。
「なぜ?」、実は知りたい「そもそも」を、鎌倉キャスターと考えていきましょう!

コーナーのホームページでは、これまでのおさらいもできます。
下のリンクからぜひご覧ください!

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