写真説明:ブラザー工業が開発した小型空気清浄機DF―2
コロナ禍の長期化で機能強化の新商品相次ぐ
コロナ禍が長期化する中、東海地方の企業が感染対策製品を相次いで発売している。個人で使える小型の空気清浄機や、抗ウイルス性の建材のほか、AI(人工知能)やソフトウェアの技術を生かして開発を進めるベンチャー企業もある。
ブラザー工業の小型空気清浄機「DF―2」
ブラザー工業は2021年7月、小型空気清浄機「DF―2」(税抜き1万5800円)を開発し、子会社のエクシングから発売した。自宅やオフィスなどで飛沫(ひまつ)を吸引できる。
プリンター技術を生かした両端のファンで吸引力を高め、空気中の飛沫を前後と上方の3方向から吸引する。高性能フィルターが最小0・3µmの微粒子をほぼ100%除去する。550gと軽量で、持ち運びも簡単だ。
2021年3月まで、カラオケ店やスナックに先代機を限定販売したところ、4000台を完売する反響があった。DF―2は静音性を高めるなど機能を向上させた。
豊田合成の小型除菌脱臭装置「UVCパーソナル空間除菌脱臭装置」
豊田合成も、筒状の小型空気清浄機「UVCパーソナル空間除菌脱臭装置」(税込み5980円)を発売した。同社が開発した新型コロナウイルスを不活化させる「深紫外線」を出すLED(発光ダイオード)を積んでいる。
写真説明:豊田合成が発売した筒状の小型空気清浄機(左)
直径9cm、高さ15・5cmで、重さ250gしかない。パソコンなどのUSBケーブルに接続すれば動く。中段から空気を吸い込み、フィルターで捉えたウイルスや細菌に深紫外線を照射する。臭い成分を分解できる機能もある。
8畳分の空間除菌が可能な装置を販売していたが、ユーザーの声を受けて小型化タイプも開発した。
アイカ工業の新建材「ウイルテクトPlus」
建材メーカーのアイカ工業は、抗ウイルス・抗菌性と脱臭性能を両立させた新しい建材「ウイルテクトPlus」を発売した。
これまで抗ウイルス・抗菌の製品と、消臭性能のある製品は別々になっていた。コロナ禍により、消臭性能を諦めて抗ウイルス性を優先するユーザーが増えたため、新たな建材を開発した。
新製品は、試験機関で99%以上の抗菌・抗ウイルス効果が確認された。硫化水素やアンモニアなどの物質を吸収して臭いも減らせるという。
医療機関や公共施設、オフィスだけでなく個人の住宅での使用を想定している。2021年12月からはトイレブースやカウンターなどの加工品にも導入する計画だ。年間15億円の売り上げを見込む。
◆東海地方の企業が販売する感染対策の新製品やサービス
無断転載禁止
ひと工夫の感染対策グッズ!ミニ空気清浄機や抗菌兼脱臭の建材|特集記事|くらし×防災メディア「防災ニッポン」読売新聞 - 防災ニッポン
Read More
No comments:
Post a Comment