血管から空気を注入し殺害か 高校時代は“優秀”
「結婚する前の話なんで、全然分からない」「頭が真っ白なだけです」「明るくて、健康のことを一生懸命、いろいろアドバイスしてくれますから」
めざまし8の取材にそう漏らしたのは、殺人容疑で逮捕された赤間恵美容疑者の夫。
この記事の画像(11枚)茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎」で、介護士として勤務していた赤間容疑者。
2020年7月、入所していた吉田節次さんの点滴に注射器のシリンジ部分を接続、血管から空気を注入し、殺害した疑いがもたれています。
事件当日、赤間容疑者が注射器を触るなど不審な動きをしていたことを同僚職員が目撃していて、関与が浮上。さらに施設では、複数の入所者の不審死が確認されていることも判明。
赤間容疑者とは、どんな人物なのでしょうか?
地元での取材によれば、赤間容疑者は看護科がある地元の高校に通い、ボランティア部に所属していたといいます。
高校の同級生:
勉強熱心で、よくできる利口な子。優秀なほうだった。
高校の同級生:
あまり親しくなかったので詳しくはないが、変わった子ではあった。
祖父母の面倒をよく見ていた…事件当日に退職、4カ月後結婚
赤間容疑者の親族も、事件に驚きを隠せません。
赤間容疑者の親族:
素直、そんなことするような子じゃないと思ってたよね。ニュースに対してはびっくりしてる。おばあちゃんもおじいちゃんもね、よくみてたよね。年寄りの面倒をよくみてた。
祖父や祖母の面倒をよく見ていたという優しいという一面を語ります。
社会人となってから、看護師の資格を持つ赤間容疑者は、埼玉県内の病院で働いていたことがわかっています。しかし、「けやきの舎」には2020年4月下旬から、看護師ではなく介護職員として勤務していました。
殺害されたとみられる吉田さんがいたのは、カーテンで個別に仕切ることもできる4人部屋。赤間容疑者が1人で巡回することもあったといいます。
事件が起きたのは、赤間容疑者が勤務を始めた約2カ月後の2020年7月。この頃は、新型コロナの第1波と第2波の間、感染拡大が懸念されていた時期です。特に介護施設は高齢者が多く、クラスターが発生した場合のリスクが高いことから、原則、面会も中止される状況でした。
事件後、赤間容疑者の行動に変化が生まれます。
まず、事件当日に退職。吉田さんの死亡したその日、赤間容疑者は施設を自ら辞めているのです。事件の約2カ月後の2020年9月には婚約、4カ月後の11月に結婚したといいます。さらにその結婚を前に、エステに通っていたという証言も。
赤間容疑者が通っていたエステ関係者:
去年9月、結婚式の写真を撮りたいとして、約3万円の全身施術をしました。「結婚する」と話していました。
明るい結婚に向けた生活ぶりが垣間見えます。そして、2020年11月22日「いい夫婦の日」に婚姻届を提出。結婚については赤間容疑者の親族も知らされていました。
――結婚されたときの挨拶は?
赤間容疑者の親族:
結婚式、はがきでいただきました。結婚しましたって。
――今回、恵美さんは初婚?
赤間容疑者の親族:
聞く限りではね。でも、まだ若いからそうでしょうね。
近隣住民が語る容疑者の印象 万引きで逮捕も
茨城県内で結婚生活をスタートした赤間容疑者夫婦。近所の人は2人の姿を目にしていました。
近所の人:
結構2人では散歩してたよね、このへんでね。
――仲が良かった?
近所の人:
うん、仲良かったんやない?
そして、2021年7月、茨城県古河市に引っ越します。閑静な住宅街で、近隣の人を取材すると、近所付き合いはあまりなかったといいます。
夫婦の姿を目撃した人:
(買い物から帰ってきた時に)ご夫婦で草取りをされていたんですが、奥さんは私たちの姿を見るなり、いきなり家の中に入ってしまったので、こちらとあまり関わりたくないのかなっていう印象は受けました。
事件当日に退職し結婚。その後は夫婦でひっそりと暮らしていたという赤間容疑者。しかし、2021年11月、事態は急転します。市内のスーパーで牛肉など食料品12点、5000円相当を万引きしたとして現行犯逮捕され起訴。赤間容疑者の自宅は警察の家宅捜索を受けることに。
事件から約1年5カ月後の殺人容疑での逮捕。めざまし8の取材に対し、赤間容疑者の家族は…。
赤間容疑者の家族:
逮捕されたことは知らなかった。ずっと会っていないから、何があったかわからない。
結婚前の事件「信じられない」苦悩する夫
12月9日、赤間容疑者の夫に話を聞くことができました。
――事件を全く分からない?
赤間容疑者の夫:
ええ、結婚する前の話なんで、全然分からない。
――奥さんはずっとここで住んでたんですか?
赤間容疑者の夫:
引っ越してきたのが7月なので、それからは。
――そうすると、今起きている状況は信じられない?
赤間容疑者の夫:
もちろんそうですね。
――普段はどのような方ですか?
赤間容疑者の夫:
明るくて、健康のことを一生懸命、先のこととかも考えて、いろいろアドバイスしてくれますから。
――事件が起きたのが7月で、11月に結婚されて。そういうそぶりは?
赤間容疑者の夫:
いや、全くなかったですよ。やっていないことを信じています。
――旦那さまにとって、奥さまはどういった存在だった?
赤間容疑者の夫:
もちろんかけがえのない存在ですよ。
――警察が来た時、奥さまの様子は
赤間容疑者の夫:
その時には一緒に居なかったので。頭の中で真っ白になっただけです
――最後に今、奥さまに言葉をかけるなら?
赤間容疑者の夫:
いっぱいありすぎて、すみません、出てこないです
事件は結婚前のことで、妻が事件を起こすことは信じられないと話します。さらに夫は、赤間容疑者の存在について「かけがえのない存在です」と訴えました。
警察は12月10日朝、赤間容疑者の身柄を送検。赤間容疑者の認否を明かしていませんが、周囲の証言や物証を積み上げる捜査を進めるものとみられます。
(めざまし8 12月10日放送より)
点滴に“空気注入”殺人容疑の女 事件当日に退職…新婚夫「頭真っ白」 親族「面倒見良い」 急転逮捕に驚く証言続々 - www.fnn.jp
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