
なかでも環境負荷の大きい家畜が牛で、家畜関連の温室効果ガスの3分の2を排出している。そして、その半分余りは「げっぷ」によるものだ。草食動物のなかでも、牛や羊、シカ、ラクダなどは反芻動物といわれる。食べたものをいったん口で咀嚼して胃に送り、その後、また口に戻して咀嚼し再び胃に送る。この反芻を繰り返しながら消化を進める。 牛が消化をしている間、胃の中では食べたものが微生物の働きによって発酵し、絶えずメタンが発生する。厄介なのがこのメタンで、CO2の25倍もの温室効果があるといわれている。発生したメタンは牛の体内で吸収されることなく、大気中に多くはげっぷとして放出されてしまう。まるで冗談のような話だが、じつはこれが地球温暖化の原因のひとつになっているのだ。 一方、植物由来の代替肉なら、生産の過程でメタンは発生しない。動物の細胞から作り出す培養肉も同じだ。では代替肉や培養肉は、本当に地球環境にやさしいのだろうか。代替肉の有力なスタートアップ企業、ビヨンドミートが生産の全工程で行った環境影響評価によると、代替肉は牛肉よりも温室効果ガス排出量が90%、水使用量が99%、土地使用量が93%、エネルギー使用量が46%少なく、人の健康や気候変動、資源保全などに良い影響を与えるという。 代替肉や培養肉の環境負荷に関する研究はそれほど進んでいないが、畜産と比べるとやはり地球環境にやさしいのだろう。 ● 米国の若者「Z世代」にとって代替肉は「クール」だった 現在、培養肉が実際に流通しているのはシンガポールのみ。世界のほかの国々では、工場直送の培養肉の試食会があるイスラエルを除き、一般の人たちはまだ味わうことができない。 一方、植物由来の代替肉はすでに市場に多く出回っており、米国を中心に全然珍しいものではない。しかも、市場規模は年を追うごとに急拡大が続いている。代替肉は培養肉と比べて、大きなアドバンテージがある。肉の細胞から作る培養肉は、宗教的に認められない場合があるが、植物由来の代替肉にはその心配がないということだ。実際、代替肉スタートアップ企業を代表する1社、インポッシブルフーズの代替肉は、ユダヤ教の食事に関する厳格な規定「コーシャ」に認定された。
大豆ミートなどの「もどき肉」はなぜ注目されているのか(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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