代替肉「NEXTカルビ2.0」
最近、スーパーの売り場でも少しずつ見かけるようになってきているのが、大豆などを原料にした「代替肉」です。健康志向や環境意識の高まりから市場が拡大する中、日本のベンチャー企業が新たな商品を発表しました。焼き肉用に開発されたということですが、本物の肉に、どこまで近づいたのでしょうか。
全国におよそ70店舗を展開する「焼肉ライク」。1人で焼肉を食べるスタイルが特徴のこの店で、今人気を集めているのが「NEXTカルビ」と名付けられたカルビ。使われているのは、大豆からできた代替肉です。焼肉ライクでは、この商品を2020年10月から一部の店舗で販売していましたが、想定以上の反響があったため、2020年12月には全店舗に販売を拡大しました。
焼肉ライク恵比寿本店の沼田悟店長は「焼肉ライクとしてお客様の幅はかなり広がったと思います。今後ビーガン(完全菜食主義者)など健康志向のお客様は増えていくと思いますので、期待も大きいです」と話します。
外食企業も期待を寄せる焼肉用の代替肉。18日、代替肉商品の製造・販売を手がけるベンチャー「ネクストミーツ」が発表したのは、NEXTカルビの進化版「NEXTカルビ2.0」。確かに見た目はよりカルビに近づいたように見えます。試食した星佑紀記者によれば「食感はカルビ。歯ごたえがあって、大豆の香りも若干するんですけど、かなり本物のカルビに近い」といいます。
食感の秘密は、たんぱく質の含有量を5%ほど増やしたこと。また製造時に与える熱や圧力も見直し、本物の食感により近づけたといいます。1枚のサイズも大きくなっていますが、ここにも大きな苦労がありました。
「途中で崩れたり、折れてしまったり、そういうことが多い中で、しっかりと大きさを保ち、肉として形ができるというのが非常に苦労したポイントです」(ネクストミーツの佐々木英之社長)
進化版の「NEXTカルビ2.0」は18日、ネクストミーツのオンラインショップで発売。今後はスーパーやレストランでも展開する予定です。ハラミなどカルビ以外の新商品の開発を進めています。
「例えば食事の中で1つの料理、一部だけを代替肉に変えてみるとか、焼肉店で最後の1皿をプラントベース(代替肉)にしようというのがスタートだと思っています。これから食べる人の機会・接点を増やしていくというのは非常に大事だと思っている」(佐々木社長)
代替肉の市場は、2030年には780億円と10年で2.2倍に成長すると予測されています。
スーパー「イトーヨーカドー横浜別所店」をのぞいてみると、精肉コーナーの一角には代替肉の商品を並べた棚がありました。パックに入ったそぼろ状の大豆ミートは100グラム95円。牛と豚の合挽き肉は100グラム138円で、それよりも40円ほど安く売られています。
このスーパーでは2年前から販売を開始し、現在約30種類を取り扱っています。新型コロナで在宅時間が増えたこともあって、自分で調理するタイプの商品を中心に販売は好調だということです。
「よりおいしい商品、メインとして食卓に並ぶようなものが出てくれば、さらにお客様の需要が伸びてくると思う。期待しています」(イトーヨーカドー横浜別所店の松島孝義店長)
※ワールドビジネスサテライト
カルビ、ハラミ...まるで本物? 代替肉に焼肉店も熱視線<WBS>|テレ東プラス - テレビ東京
Read More
No comments:
Post a Comment