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Thursday, October 28, 2021

「一豚入魂」お肉の工場直売 その魅力とは? - テレビ朝日

 29日は「肉の日」です。そこで、国産のお肉が安く買えると問屋が開く直売会が今、話題になっています。

 週末に行列ができる直売会があります。その魅力は…。

 常連客:「国産のお肉が安く手に入るところです」

 こちらは、東京・葛飾区にある食肉卸会社。毎週土曜日に開催されるお肉の直売会が評判です。

 買い物客:「毎週来たくなるくらい安いです」

 「国産の豚肉切り落とし」が300円。豚レバーはグラム80円と、お買い得商品目白押し。

 「トマホーク」と呼ばれる骨付き豚ロースも人気です。さらに、「山形牛サーロイン」の量り売りもしてくれます。

 実は、食肉卸会社が直売会に乗り出したのは、コロナ禍の影響でした。社長を務めるのは、榮野川さくら子さん(48)。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「私がお肉屋さんになるなんて想像もしていなかった」

 社長だった父親が亡くなったのは7年前。当初、後を継いだのは長男の太郎さんでしたが、現場一筋、経営は未経験でした。

 長男・荒井太郎さん(53):「(経営が)苦しいなというのはあった。出来れば違う形でやれる方法はないかと模索した」

 そこで、協力を求めたのが異業種で経験を積み重ねてきた妹のさくら子さんだったのです。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「すごく悩みましたけれども、私が何か違う分野のアイデアを取り入れて、会社自体を改革できないかなと思った」

 さくら子さんがまず変えたのは、地味だった名刺でした。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「“一豚入魂”というキャッチフレーズを作りました」

 新たな名刺に刻んだ「一豚入魂」。名刺の裏には、イラストを入れました。すると…。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「『何これ?』と『面白いね、この名刺』と言われました。4店舗のスーパーと取引が始まったり」

 会社の改革を進めるなか、直面したのがコロナ禍でした。納品先の学校が一斉休校となり、およそ700キロものお肉が余る事態に…。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「在庫が腐るのを待つか、それか手売りで売るしかない」

 さくら子さんは会社始まって以来の直売を決意。従業員総出でチラシを配り、見事お肉を完売させました。すると…。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「買って頂いたお客様から『また販売してくれないの?』というお問い合わせをたくさん頂いた」

 こうして、工場直売会を開催するようになったのです。

 コロナ禍でいまだ売り上げは8割減と厳しい状況です。それでも、さくら子さんは前を向きます。

 リキフーヅ社長・榮野川さくら子さん:「“大変”という漢字は大きく変わると書く。大きく変わるチャンス」

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「一豚入魂」お肉の工場直売 その魅力とは? - テレビ朝日
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