緊急事態宣言下に投稿したマンガ
「投稿し始めたばかりの頃は、こんなにコロナが長引くなんて思ってもみませんでした」 うえはらさんがTwitterにマンガを投稿したのはコロナ禍で緊急事態宣言が初めて出されたばかりの2020年4月。殺伐とした空気のSNSを見て「何かできないか」という思いがあったといいます。 「人と会う機会がすっかり減ってしまった今こそ『ふれ合える幸せ』を描きたいと思いました」 登場する二人の名前は「収束」からとって「おさむ」と「つかさ」。10話に1回はハイタッチや握手・ハグといったふれ合いやスキンシップを描きました。MDやたまごっち・フィルム付きレンズといった、特に30代には懐かしいアイテムを盛り込みます。 「現代につながる話にしたかったので、過去に流行した物を積極的に出そうと、卒業アルバムを実家から持ち帰ってエピソードを描きました。自分の人生を振り返るような思いもありましたね」
31歳で踏み出した「マンガ1本」
小児ぜんそくで身体の弱かったといううえはらさん。小さな頃から絵を描くのが好きで、友人に「漫画家になりたい」と話していました。しかし実際には「現実的ではないな」と考え、大学卒業後は広告代理店でコピーライターとして働きます。 ただ、同じチームで働くデザイナーの働きぶりをみているうちに「絵の仕事がしたい」と27歳の頃に退職。美大に編入して絵を学び、卒業制作で初めて本格的にマンガを描きました。 卒業後は広告代理店でデザイナーとして働きつつ、副業としてマンガを描いていましたが、30歳になると「時間が足りない」と焦りを感じるように。31歳のとき「マンガ1本にしぼろう」とフリーランスになりました。 「会社員を辞めて漫画家になった先輩漫画家に話を聞くと、みんな『漫画家になるのに最適なタイミングなんてない』と背中を押してくれました。僕も『思い切ってやるなら今かな』と挑戦しました」
「コロナが明けたらしたいこと」マンガに 「殺伐とした空気を1ミリでも…」単行本に届いた〝意外な声〟(withnews) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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