
食べて温暖化防止?ハンバーガー、卵、ビールなど、私たちの生活に近い食材も。地球温暖化を防ぐカーボンニュートラルフードとは――
大豆由来のパティを使ったハンバーガー
一つ目は、大豆由来のパティを使ったハンバーガー。大豆と地球温暖化、どのような関係があるのか疑問に感じるかもしれないが、“牛肉を使っていないこと”がポイントだ。牛のゲップには、“パワフルな”C(炭素)が含まれている。 Cは、周りにO(酸素)が少ない環境だと、H(水素)と結合して、CH4(メタン)となる。CH4は、CO2の25倍の温室効果がある。牛のゲップにはCH4が多く含まれており、食肉を育てる牛の畜産業は、地球温暖化への影響が懸念されている。肉の代わりに大豆ミートなどを選択することも、脱炭素なアクションだ。
ごみ焼却場から出るCO2を活用した卵
ごみ焼却場から出るCO2を活用した卵もある。 私たちの家庭から出た可燃ごみが焼却されるとき、ゴミの中に含まれるCがCO2として大気中に排出される。佐賀県・佐賀市のごみ焼却施設では、日本初の最新技術により、ゴミ焼却の際に発生する排気から、CO2のみを分解して回収することができる。 回収されたCO2は「ヘマトコッカス藻」というプランクトンのような植物を育てるために利用。このヘマトコッカス藻を混ぜた餌をニワトリに与えて育て、産まれた卵を直営のレストランで販売している。 この他にも、CO2をビニールハウス栽培に活用することで、作物の収穫量を増やすような取り組みもあるという。
脱炭素なプロセスで作られたビール
新しい技術が利用されていなくとも、脱炭素なプロセスで作られる商品もある。缶ビール「バドワイザー」には「RENEWABLE ELECTRICITY 100%」というマークが刻印されている。これは、ビール製造に関わる電力を100%自然エネルギーで賄っているという印だ。バドワイザーを製造するベルギーのビール会社では、2025年までに醸造所で使う電力をすべて、自然エネルギー由来の電力に切り替える予定だという。 どんな電気で作られたか明示されることで、消費者は家庭の電力を切り替えるだけでなく、日常使う商品の選択を通して自然エネルギー由来の電力を選べることになる。 この取り組みに対して、自然エネルギーを実質100%使ったハチドリ電力の事業に取り組む小野悠希さんは「消費は投票だ」と評価する。 「自然エネルギー100%でものづくりをする取り組みは増えていますし、それを理解した上で消費者が選択をすることがすごく大事だと思います。消費は投票と呼ばれるように、何を買うかは、どういう未来を作るかと直接つながっている。消費者が選ぶことで、自然エネルギーで製造されるものが増え、社会が変わっていくんじゃないかなと思います」
100%“再エネ”でつくったビール?大豆でできた肉?地球温暖化阻止につながる最新グルメ事情(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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