「本日の売り場はこんな感じです」
話題になっているのは、青森県むつ市の個人スーパー「エチゴヤ」(@oohataechigoya)が投稿した画像です。 画像には、ほとんど空っぽの精肉コーナーの棚に貼られた紙が写っています。 そこには、こんな文が並んでいました。 〈精肉担当の従業員がワクチン接種の副反応で出勤できなくなったので本日の売り場はこんな感じです〉 〈本日当店には肉を切れる人がいません。ご理解のほどよろしくお願いいたします〉 一見、よく店頭で見かけるような「お詫び」の文面とは違いますが、ツイッターのコメントでは、「こういうのでいいんです。出来ない時は出来ませんでいいのです」「とても正直で、むしろ好感がもてます」「このくらいの緩さで、許される社会であってくれ!」「こんな社会じゃなきゃ、生きづらい」などと共感する声が寄せられ、7万件以上のいいねがつきました。
「おっかねぇ」
スーパーエチゴヤの3代目、越後林達也店長(39)に連絡をしたところ、最初は反響の大きさに戸惑い、「あまりに広がっていて……」と、記事にするのをためらっていました。 ツイートは2万件以上も拡散され、一気にフォロワーが800人から1700人に急増し、「おっかなさ」も感じたそうです。 地域密着の店で、SNSのフォロワーが増えたとしても、客が増えることにはあまりつながりません。悩みつつ、「少しでもほっこりしてもらえるなら……。ただ、田舎と都会の感覚の差だと思うんです。あまり持ち上げないでください」と取材を受けてくれました。
「しゃあねえべ」
スーパーエチゴヤは、越後林店長と妻、両親と従業員9人で営んでいる店です。 貼り紙を作ったのは8月20日(金)の夜。その前日に、休みを取って、町のワクチン接種を受けた精肉担当の従業員から、連絡があったためです。 「まだ副反応の熱がひきません。(精肉の作業が予定されていた)土曜日は出勤できそうにないです」とのことでした。 肉を切るには特殊な機械を使う必要があります。店には他にもう1人、機械を扱える人がいましたが、あいにく、その人も休みでした。 「しゃあねえべ。明日はこれで乗り切ろう」。閉店後、越後林店長が急いで作った貼り紙がこれでした。 翌朝、精肉コーナーは、普段の20%ぐらいの品数しか並びませんでした。貼り紙を貼った後、いつも仕入れている肉屋に依頼して、肉をスライスしてもらい、午後には補充することができました。 特に客からの苦情はなかったと言います。
「肉を切れる人がいません」ワクチン副反応で欠員、スーパーの貼り紙が話題 「これが許される社会で」(withnews) - Yahoo!ニュース
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