主に海の生態系への影響が懸念されている微小なプラスチックごみ「マイクロプラスチック」が、陸上や空気中にどの程度存在するのかを詳しく調べる調査に、京都大学の研究グループが乗り出しました。削減に向けた今後の対策に役立てたいとしています。
「マイクロプラスチック」は、プラスチック製品が劣化し極めて小さくなったプラスチック片で、海では魚や甲殻類などの小型の生き物の体内に入ってしまうケースも確認され、環境への影響が懸念されています。
京都大学の田中周平准教授の研究グループは、このマイクロプラスチックが海だけでなく陸上や空気中にも存在するものの、その量などが詳しく分かっていないとして実態調査に乗り出しました。
30日は滋賀県内で交通量が多い交差点脇に設置した専用の機械で、空気中のちりを採取したほか、道路上のごみを掃除機で吸い取るなどしました。
研究グループでは集めたちりやごみを分析して、含まれるマイクロプラスチックの量などを調べ、結果を削減に向けた今後の対策に役立てたいとしています。
田中准教授は「どこに、どれだけのマイクロプラスチックがあるのかをしっかり突き止め、どう減らせるかを考えるきっかけにしていきたい」と話していました。
陸上や空気中の「マイクロプラスチック」実態調査始まる 滋賀 - NHK NEWS WEB
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