伊那市長谷のジビエ料理人、長谷部晃さん(48)が、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)を活用し、鹿肉を使ったレトルトカレーの商品化を目指している。ジビエの魅力を多くの人に知ってもらうとともに、増え過ぎた野生動物を資源として有効活用する狙いもある。今後、ジビエを手軽に食べられる食堂やジビエの解体処理施設を設ける計画もあり、多くの支援を呼び掛けている。
長谷部さんは2011年8月にジビエ料理を提供する「ざんざ亭」を長谷杉島にオープン。「鹿カレー」もメニューの一つになっていて「コアなファンには人気があったが、広がりがなかった」といい、「より多くの人にジビエの魅力を知ってもらいたい」と考え、レトルトカレーの開発に着手した。
商品化するカレーは200グラム入りで、1パック当たり50グラムの鹿肉(生肉換算)を使用。食品添加物は使わず、素材のうま味を生かすとともに、スパイスなどを除いた材料の大半を伊那谷を中心とした信州産にこだわった。価格は1パック1000円程度を想定しており、9月にも販売を始める予定だ。
長谷部さんによると、市内には通常稼働しているようなジビエの解体処理施設がないため、現在は松本市など他地域の施設から鹿肉を購入しているという。有害鳥獣として捕獲された鹿の多くが廃棄されている現状も踏まえ、自前の解体処理施設を建設することで、鹿肉の安定的な確保と有効活用を図っていきたい考え。食堂は来年、解体処理施設は3年後をめどに長谷地域に設ける計画だ。
カレーの商品化はこうした取り組みの「第一歩」と長谷部さん。「鹿カレーで実績を上げ、解体処理施設の建設につなげたい」と多くの支援を呼び掛けている。CFは200万円を目標に8月15日まで行っており、3000円、5000円、1万円、3万円の4コースがある。
問い合わせはざんざ亭の長谷部さん(電話0265・98・3053)へ。
ジビエ発信 CF活用し鹿肉カレー商品化へ – Nagano Nippo Web - 長野日報
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