中部地方でも急拡大する新型コロナ感染。森島恒雄・愛知医科大客員教授(感染症学)は、デルタ株の蔓延(まんえん)がその要因とし「過去の流行時とは感染者の規模が違う。個人でもこれまで以上の対策が必要だ」と指摘する。感染力の非常に強いウイルスが周りに漂っているとのイメージを一人一人が持ち、外出時は効果の高い不織布マスクを隙間なく着用してほしいと訴える。
米疾病対策センター(CDC)は、デルタ株は、水痘(水ぼうそう)と同じレベルの感染力を持つとの見解を示している。森島さんは、100人ぐらいが入れる教室を例に、その感染力の強さを説明する。「感染者が教室の一番前に座っていたとする。半日間、同じ空間にいた場合、インフルエンザであれば感染者の周り3〜4メートル以内の人にうつる。感染力が極めて強いはしか(麻疹)であれば一番後ろの人まで、水痘は前から半分ぐらいの人がうつる」
感染経路としては従来株では飛沫(ひまつ)感染が主とされたが、デルタ株は「はしか並みの空気感染に近い」とみる。「ウイルスを含む飛沫のサイズがうんと小さくなり、空気中を(一定時間)漂うようになっている。ウレタンや布製ではなく、不織布のマス...
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「デルタ株、空気感染に近い」 識者「不織布マスクを」 - 中日新聞
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