2021年08月31日08時44分
【ニューデリーAFP=時事】インドの首都ニューデリーでこのほど、巨大空気清浄設備「スモッグタワー」が稼働を開始した。大気汚染の軽減を目指して建設されたが、専門家は懐疑的な見方を示している。同国では毎年、大気汚染による早期死亡者が多数出ている。(写真はインド・ニューデリーの、商業地区コンノート・プレース近くにある巨大空気清浄設備「スモッグタワー」の建設現場)
デリーでは人体に有害な微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が日常的に安全基準の最大20倍を超えており、特に冬季は街全体が灰色のスモッグに包まれる。
技術者によると、高さ25メートルのスモッグタワーには大型の送風機40台が備わっており、毎秒1000立方メートルの空気を送り出す。フィルターにより、1平方キロ四方のPM2.5を最大50%取り除く。
だが、建設費200万ドル(約2億2000万円)のタワーをめぐっては批判もある。市内全域の空気を浄化するだけのタワーを建設しようとすると莫大な公費がかかるため、スモッグの発生源対策に注力した方がいいという意見だ。
スモッグの原因には、自動車の排気ガスや重工業、小規模工業、建設業、ごみ焼却や燃料の燃焼などが挙げられる。冬季に近隣地域で行われる焼き畑も一因だ。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕
巨大空気清浄設備「スモッグタワー」稼働開始 インド首都:時事ドットコム - 時事通信
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