ロックダウンの下、世界各地の多くのプールが長期間にわたって閉鎖された。選手らはコンディションを維持するため、型破りなトレーニングに頼るしかなかった。
コロナで1年延期された五輪。出場する夢を絶やさないようにどのような工夫をしたのか、選手らが明かした。
東京アクアティクスセンター(Tokyo Aquatics Centre)で行われた女子1500メートル自由形で、銀メダルを獲得した米国のエリカ・サリバン(Erica Sullivan)。ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)近郊にある干上がったミード湖(Lake Mead)での練習を振り返った。
「あちこちカモのふんだらけで、ましな日でも水は濁った緑褐色でした」とサリバンは言う。
「気持ち悪いの一言です。ダニにやられました。どうやらダニはカモのふんを食べ、よどんだ水を好むようです。水に入れば体中刺されました。最悪でした」
「それで鍛えられました。前より面白いキャラになったと思います」
■「大変な道のり」
オーストラリアのブレンドン・スミス(Brendon Smith)はメルボルンの冬の夜明け、ウエットスーツを着て、姉と一緒に波立つ海に向かった。水のあまりの冷たさに、ひどい頭痛に襲われた。
男子400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得したスミスは、記者団に「ここまで来るのは、いばらの道でした」と振り返った。
自宅の裏庭に空気注入式の小さなプールを設置したのは、オランダのシャロン・ファンラウエンダール(Sharon van Rouwendaal)だ。伸縮性のあるひもで柱に体をつなぎ、無限に泳げるプールを安価につくりあげた。
「必ず解決策はあります。クリエイティブになればいい!」。ファンラウエンダールはソーシャルメディアに投稿した。
ふんだらけの湖、空気注入式プール、2回の感染…コロナ禍で奮闘続けた競泳選手ら(AFP=時事) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment