
◆代替肉「大豆ミート」とは? 植物性原料で作られた新しい“肉”
「大豆ミート」とは、大豆など植物性原料を使って、肉に近い味や食感にした、植物ベースの食品のことです。動物を食肉にする通常の「肉」とは異なり、「代替肉」「フェイクミート」「大豆肉」「ソイミート」「疑似肉」「植物性タンパク」「アナログミート」「培養肉」など、様々な呼び方で呼ばれています。 肉ではないものから肉を作るわけですから、できるだけよく似た成分のものが選ばれます。大豆は肉と同じくたんぱく質が豊富で「代替」するのにちょうどいいため、代替肉の原材料としてよく使われます。大豆ではなく小麦が使われることもあります。小麦は炭水化物源として食べることが多いと思いますが、実はたんぱく質も豊富なのです。
◆大豆ミートが増えてきた4つの理由……SDGs実現にも一役買う代替肉
「わざわざ肉ではないものから肉を作るような面倒なことをせずに、そのまま肉を食べればいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。確かに今までの日本では、それで問題ありませんでした。 しかし欧米諸国をはじめ、主食のように大量の肉を消費している地域もあります。それらの国々では、これまで通り肉を食べ続けるのが難しい4つの問題を抱えています。 ・人口増加……人口増加に伴い肉を食べる人数も増え、肉の生産が追い付かない ・動物愛護……食肉になる動物も生き物なので、多くの動物の命を奪うことへの問題意識 ・環境保全……家畜の排せつ物に混じった薬剤による水質汚染・土壌汚染。また、家畜(特に牛)のげっぷに含まれるメタンガスによる空気汚染など、畜産による環境破壊の問題 ・健康意識の高まり……肉はコレステロールが多いため、健康的な食生活からは程遠いと考えられ始めた これら4つの問題解決に向けて、「肉を食べたい欲求を、肉以外の食品で満たそう」という流れができたのです。 また、これらの問題点を解消することは昨今注目されている「SDGs(持続可能な開発目標)」の考え方にも該当します。具体的には、「2. 飢餓をゼロに」「13. 気候変動に具体的な対策を」「15. 陸の豊かさも守ろう」などです。SDGsを実現することは、未来の地球を守ることにつながります。地球の未来を守るためにも、今後はさらに多くの大豆ミートが市場に広く出回ってくることが予想されます。
「本物の肉じゃないし」と思ってる? 豆腐ハンバーグ感覚でおいしい“新しい肉”【栄養管理士が解説】(All About) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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