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Wednesday, March 24, 2021

沖縄・コザの空気感を売る、「面白商品」が奏でるエイサーのリズム - 日経ビジネスオンライン

2020年夏、沖縄でひそかに放たれた「クリーンヒット」がある。沖縄市観光物産振興協会が発売した「コザの空気感(缶)」だ。読んで字のごとく缶詰の中身はただの「空気」だが、SNSと地域の強みを生かし、想像をかき立てるストーリーに仕立てた。用意した70個は1週間で完売。21年バージョンは地域社会と連携し、より濃密な商品を開発する予定だ。

 「空気を売ろうか」。そんな企画が持ち上がったのは20年6月のことだった。発案者は沖縄市観光物産振興協会事務局長の山田一誠氏。リクルート出身で17年に就任した、地域では有名なアイデアマンだ。

コザの空気感。米軍が占領時代に認証店舗に張っていた「Aサイン」マークを使用した

 20年4月以降、新型コロナウイルスの感染拡大で沖縄県への観光客の足はピタリと止まっていた。沖縄市も同年5月、毎年8月に30万人近くが訪れる沖縄全島エイサーまつりを、初開催の1956年以来、初めて中止すると決定。「現地に来てもらえないなら、せめて熱気を伝えたい」。そんな思いだったという。

 ただ、実現するのは簡単ではない。山田氏からボールを受けた物産担当の花城康貴氏は苦笑いをしながらも、頭を抱えた。なんとか商品化の方法を探る中、最近、空気を販売した例を見つけた。2019年4月、平成から令和に元号が変わることにちなみ、「平成(へなり)」という地区がある岐阜県関市の空気を缶詰にしたケースだ。

 とはいえ、だ。「『平成』というのは圧倒的なパワーワード。有名なビーチも豊かな自然もない沖縄市で何ができるか」。幸い、日本最大の米軍基地である嘉手納基地の門前町として栄えた沖縄市には「日本の中の米国」を好むコアなファンがいる。「ネーミングはかつての市の名称で、ファンになじみのある『コザ』のほうがいい」。徐々にだが、構想は固まってきた。

この記事はシリーズ「ヒットの理由」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

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